刑務所が嫌悪施設? 日本では「雇用が生じる」と誘致競争…韓日間で認識の差
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.21 14:05
4月末、埼玉県川越少年刑務所の教導作業場。「どこを見ているのですか」。特別取材チームを案内していたH刑務官が突然、怒鳴った。取材陣を横目でにらんだ服役者はすぐにうつむいた。しばらく沈黙が流れた。こうした状況に慣れているかのように他の収容者10余人も姿勢を正して正面を見つめた。H刑務官は取材陣に「驚く必要はない」とし「叱責したり厳しい雰囲気を作った時に(収容者が)攻撃的な反応を見せたりしないか態度などを調べて記録するため意図的に怒鳴った」と説明した。H刑務官は「収容者の小さな行動や反応はすべて記録の対象となり、心理学を専攻した(収容者)分類担当者がこの記録に基づいて矯正・教化プログラムを組む」と話した。
日本の刑務所は厳格だ。規律と統制が強く、自由で気楽な雰囲気の北欧との刑務所とは異なる。特別取材チームがこの日訪問した川越少年刑務所も同じだ。ここには満26歳未満の1500人が収監されていた。服役者同士が私的な会話をすることはできない。食事の時間に限って簡単な対話が許される。食事は30分以内に終えなければいけない。教導作業場でも制約が多い。自分の机の前の床に描かれた白い線の四角い空間の中で一日8時間働かなければいけない。トイレに行きたければ刑務官を呼ぶのではなく、着用した帽子の端を手で少し持ち上げて意思表示をする。H刑務官は「時代が変わったとはいえ、刑務所が処罰の空間という原則に変わりはない。規則に基づいて責任を果たしてこそその対価が与えられるという単純な論理を習慣にするのが私たちの役割」と説明した。